2008年2月25日月曜日

救急研修

こんにちは。研修医の茶吉です。

札幌雪祭りは無事に終了し、さあ、3月にもなれば春がくるかなあと思いきや、今週も猛吹雪!改めて長崎との季節の違いを体験しつつ、充実した毎日を送らせていただいております・・・

 現在は救急外来で研修をしてます。以前のブログではエコー研修では「救急外来で役に立つ腹部エコーの手技を身に付ける」とか、外科研修では「救急疾患における外科的手術適応を学び、外科の先生へコンサルトするタイミングを身につける」なんて書いていたと思います。さあ、救急外来ではこれらの研修をどれだけ生かすことができるのか?ってのがポイントです。

 今のところ、腹痛の患者さんが来たらエコーをすることを心がけ、FASTを意識しつつ、腹痛の原因を調べつつあります。あと、身体所見で腹膜炎を示唆する所見があったらまず、腹部造影CTをとるようにもしています。ちょっと、オーバートリアージでしょうか?でも、腹痛をみたら、やっぱ気をつけなければいけないのがアッペですよね?「今日の朝から嘔吐・下痢が始まって・・・」なんて来たら、はやりのノロウィルスなどの感染性腸炎ですね~って言いたくなりますが、今ではどんな腹痛でもアッペを考え、検査をするように意識してます。アッペを見逃して膿瘍を形成して再受診するなんて絶対にあってはならない!ですからね・・・。救急外来ではすべての疾患で入院適応を考えながら、この患者さんは果たして帰宅させていいのかな?を考える力が身につきますが、あとは帰宅させてもアッペの可能性があることやほかの重篤な疾患が現在では否定できていないことを説明し、帰宅していただくようにしています。その面では医学的な知識だけでなく、社会的な面でも勉強ができ、とても充実した救急外来研修を送っています。

 毎日が緊張の日々ですが、患者さんの訴えを十分に聞けるよう、まずは患者さんとの信頼関係を身につけることも研修目標にしています。ではでは。

0 件のコメント: