2008年9月1日月曜日

旭丘高校の進路座談会に参加して

 6月某日、医局事務 医師研修課 中井主任より、「先生、ものは相談なんですが、8月末に旭丘高校で開かれる進路相談会に行ってもらえないかという話があるんですが、、、佐藤健太先生からのたってのご指名でして。。どうですかねえ、、」と、突然のお話。(以下、山本=山、中井=中、敬称略)


山「え、どんな内容なんですか?」

中「医者になりたての先生から、高校時代に何を考えていたかとか、進路に悩んでいる生徒達に、何か役にたつ話をしてももらう、という趣旨なんですが。」

山「。。。。なりたてと言っても、こんな白髪のオッサンが若い先生と一緒に行って、「なりたてでーす」なんて言うのもメッチャ怪しくないですかあ、それに、あなた、私が高校時代に何考えてたかなんて、思い出の遙――るか彼方、戦前とまでは言わないけど、共通一次すらない時代の、セピアにくすむ昔話ですよ」

中「いや、それでも、経験を色々積んでおられるので、、、その話なんかを、、、」

山「うーーん、それに、どうしようか悩んでいる生徒みたら、『別に無理して医学部行かなくてもいいんじゃない?社会人やってからでも全然遅くないよ、僕みたいに』みたいな話しちゃうかも知れないけど、それでもいいんですかあ? 親に恨まれたりしません??」

中「うーーーーん、それは^^;、、、、。 」



 というような会話があったものの、これから人生を模索していこうとする10代半ばの高校生達に是非会って話してみたい、自分の人生の拙い経験、教訓を伝えてみたい、という、ちょっとした激情に駆られ、


山「いや、まあね、その辺は上手く話しようと思えば出来ないこともないし、せっかく、ご指名いただいたことでもあるし、お受けしましょう!!」

中「いやーー、ありがとうございます、親御さんに配慮しつつ、先生の好きに話していただければ。。」


 と、まずは、それぞれの思惑が交錯したままに、この商談が成立したのであった。 

 それから、2ヶ月ちょっと、私は麻酔科研修に明け暮れ、自分の世話で精一杯、どのような話をするか輪郭も描けぬまま、途中何度か開かれた準備会議で、「やはり、山本さんはメインで話すのではなく、座談会の質疑応答を盛り上げてくれれば、、」というような、いわゆるビミョーな成り行きだったので、プレゼンの準備はいらんかも、しめしめ、と高をくくっていたところ、同じチームのリーダー、中村祥子先生があの素敵な笑顔で、「先生、自己紹介と、医者の一日みたいなスライド、お願いしますねー」
。。。。うん、やっぱりひとり楽はできんわい、と観念。

1年目研修医  山本

つづく

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